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2022.05.17

高温多湿な時期の「耳のトラブル」にご注意を!ペットの正しい耳掃除について解説します。

今年も梅雨の時期が近づいてきました。気温も少しずつ暖かくなり、夏の訪れを感じますね。この時期に特に注意してあげたい体のケアとして「耳掃除」が挙げられます。耳垢や汚れを放置していると「外耳炎」などの病気につながる可能性もあるため、しっかりとケアしてあげたいところ。本記事では、獣医師監修のもと、正しい耳のケアについて解説していきます。

 

外耳炎になりやすい犬種は?

耳が垂れている犬種(レトリバー、スパニエルなど)

通気性が悪く、耳の中に湿気が多いだけでなく、汚れがたまりやすくなっていることから、ばい菌やカビ(真菌)が繁殖しやすいといわれています。

 

耳道に毛が多く生えている犬種(トイプードル、シュナウザーなど)

汚れが絡まり、ばい菌やカビ(真菌)が繁殖しやすいといわれています。耳毛は安全性の高い丸みを帯びたハサミで、切ってあげるのが望ましいです。(人間用の鼻毛処理ハサミでもOK!)

 

耳掃除の頻度は?

1~2か月に1回くらいの頻度で耳の掃除をしてあげるのが望ましいとされています。その際に、耳介の色(赤さ)、耳垢の量や色、匂い(酸っぱい匂いなど)などを確認しておきましょう。健康な時の様子を把握しておくことで、小さな変化にも気づくことができます。異常を感じた時は、行きつけの動物病院で相談してあげてください。

 

耳掃除の注意点

わんちゃんの耳の中の皮膚はヒトの5分の1ととても薄く、炎症を引き起こしやすいと言われています。綿棒などで強くこすってしまうと、かえって外耳炎を引き起こす原因となることも。また、耳垢が鼓膜付近に押しやられてたまってしまうと、これも外耳炎の原因となってしまいます。綿棒を使うのは、浮いてきた汚れを軽く拭き取るくらいの気持ちで行いましょう。

 

おすすめの耳掃除の方法

WOLVES HANDで行っているのは、洗浄液を直接耳の中に入れて洗う方法です。実はわんちゃんは普段、頭をバタバタと振ることで、遠心力を利用し、耳の中の汚れを外に出しています。今回紹介する方法で耳掃除をする場合も、バタバタと頭を振って洗浄液が飛んでも大丈夫なお風呂等で行うようにしましょう。

動画で見たい方はこちらから → https://www.youtube.com/watch?v=rEYGGUXSJtc

 

【手順】

① 耳を少し引き上げた状態で、耳道の中に洗浄液を流し込む(溢れるギリギリまで)。

② 垂直耳道(耳の付け根のあたり)を外から優しく揉むようにして汚れを落とす。

③ 浮いてきた汚れを柔らかい乾綿を巻いた棒状のもので優しく拭いてあげる(耳の奥まで入れ過ぎないようにする)。

④ わんちゃんに頭をバタバタと振らせてあげる。

⑤ 最後にもう1回乾綿で拭き取ってあげる。

 

最後に

定期的な耳掃除は耳のトラブルを未然に防止するためにとても大切です。耳掃除をしてあげたいけど自分でやるのは少し心配だという方は、無理をせずにかかりつけの動物病院でお掃除してもらいましょう。