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2021.11.09
観覧注意!犬の歯が折れたら死に至る?対処法を学べ!vol.2
犬の歯が折れてしまった場合はやっぱり心配になりますよね?
今回はその場合どのような対処法とればいいのか!?
放っておくとどうなってしまうのか?などを分かりやすく説明していきます!!
是非ご覧ください。
獣医師・佐藤:じゃあ見てみましょうか。折れてますね。
メインMC・安藤:半分ぐらい折れてますか?
佐藤:犬を飼っていないのに、折れているとすぐわかりますか?
安藤:なんか、黒くなっているところがあるのでそこかなーって思いました。
佐藤:そうですね。説明をしていきましょうかね。
安藤:はい。お願いします。
佐藤:パッと見て気になるところは、何となく歯が黄色いじゃないですか。
安藤:そうですね。
佐藤:これを「歯石」って言います。
安藤:そうなんですか!歯石……。
佐藤:そうなんですよ。ちょっと黒くなってる部分もあるじゃないですか。
安藤:はい。
佐藤:これも歯石の一種で、歯石がちょっとつき始めてますね。
安藤:歯石も2種類あるんですか?
佐藤:色が2種類あるだけで、あとはその付いてくる過程で色が変わったりというのがありますね。そこに色素がくっ付いてしまって黒くなってしまったり。
安藤:なるほど。
折れている歯の説明
佐藤:最初に折れてる歯の場所の説明をしていきます。
安藤:はい!
佐藤:一番前の尖っている歯は「犬歯」です。これは正常で、折れてないですね。
安藤:はい。
佐藤:犬歯の後ろに小さい歯が3つ、その後ろの大きい歯が1つ、これを「前臼歯」と言います。
安藤:はい。
佐藤:前臼歯は全部で4本あるんですね。
佐藤:そして、一番後ろなので「第4前臼歯」という歯が、真ん中に黒く抜けてしまっているところが、実は折れてますという状況なんですよ。
安藤:はい。
佐藤:第4前臼歯は噛み砕く歯ではなくて、肉などを切り裂くように作られている歯なんですね。
安藤:はい。
佐藤:なので、硬いもの。例えばガム。
安藤:ガムですか。
佐藤:歯石とか歯垢が付かないように牛皮で作られたガムなどの、硬いガムを噛ませてしまったり。あとは、おもちゃ。おもちゃで遊んでいる時に、たまたま硬いものを噛んでしまった。そういった時に、この前臼歯が折れてしまうというケースがあります。
安藤:うーん。
佐藤:結構、口は後ろ側に力が加わり、先端はあまり力が加わらないんですね。
安藤:はい。
佐藤:だから、後ろ側にすごい力が加わるため、前臼歯の部分にすごく力が加わってしまって歯が折れてしまった、という状況ですね。
安藤:なるほど。
佐藤:はい。
安藤:わんちゃんの歯が尖っているのは、お肉を切り裂くために尖っていると?
佐藤:そういうことですね。
安藤:なるほど。
佐藤:だから結構、わんちゃんはご飯を噛まないで食べると言います。ご飯を飲み込むと。
安藤:飲み込んじゃう!
佐藤:そうなんですよ。やっぱり噛むように作られている歯ではないので、飲み込んでしまうケースが多いと言われていますね。
安藤:今思ったんですけど、前臼歯があるということは、後臼歯もあるんですか?
佐藤:いい質問ですね!
佐藤:そうなんです。後臼歯は、実は前臼歯の後ろ側に2本あると言われています。
安藤:2本ですか。今は見えないところにありますか?
佐藤:そうですね。ちょっと1本見えますけど、さらに奥にもう1本あります。
なので、後臼歯は2本。第1と第2がありますね。
犬の歯は全部で何本ある?
安藤:わんちゃんの歯は全部で何本くらいあるんですか?
佐藤:何本くらいあると思います?
安藤:え〜!?
安藤:人間が28本くらい?
佐藤:よく知ってますね!
安藤:合ってますか?
佐藤:合ってます!合ってます!
安藤:人間よりはすきっ歯に見えるので、24本ぐらい?
佐藤:あー、そういう発想ですか。間違ってますね!
安藤:間違ってますか!正解は?
佐藤:正解は42本!
安藤:めっちゃ多いですね!
佐藤:そうなんですよ。
佐藤:細かい歯が結構多いです。前の方に「切歯」と呼ばれる歯がありますし、奥の方に見えない歯があるので、全部で永久歯は42本あります。
安藤:永久歯だと42本。
佐藤:そう。乳歯、子供の歯は28本です。
安藤:めちゃめちゃ多いですね!
佐藤:そうなんです。
佐藤:この乳歯は子供の頃に生えてきますが、もっと尖っているのが抜け変わるんですよ。
安藤:はい。
佐藤:何歳ぐらいで抜け変わると思います?
安藤:3〜4歳ぐらい?
佐藤:それは……違いますね!また。
安藤:行き過ぎですか?
佐藤:行き過ぎです!
安藤:わお!
佐藤:基本的には1歳もいかないくらいです。大体、早くて半年、10ヶ月ぐらいで全部生え変わります。
ただ、たまに乳歯が1〜2本残ったりするケースもあります。
佐藤:話ずれちゃいましたけど、この黒く抜けているところあるじゃないですか。これを「露髄」と言うんですよ。
安藤:はい。
佐藤:歯って外側から硬いエナメル質、その次の層が象牙質、その次に歯髄というのがあるんですね。
安藤:象牙質、歯髄。はい。
佐藤:その歯髄が露出しているのが露髄です。これは病気というか、「折れてしまって露髄してしまっています」という言い方になります。
安藤:痛そうですね。
佐藤:実はまだあまり痛くないです。
安藤:そうなんですか?
佐藤:露髄していると「血液・リンパ・神経」といったものが通っているので、この中からバイ菌が入ってしまうと歯を抜かなければいけなくなるということもあります。これを放置しておくといけないので、すぐに病院に行っていただいて。
安藤:はい!
佐藤:このように、斜めに歯が折れてしまっていることを「平板破折」と言います。
安藤:この折れてしまった時は、どういった治療をされますか?
佐藤:なんとなく、穴を塞げばいいと思いがちなんですけど、やっぱりわんちゃんの歯ってすごく汚れているんですよ。最近とかたくさんいてね。
安藤:うーん、はい。
佐藤:人間でも虫歯になったら、結構何回も綺麗にしてから埋め込むじゃないですか。それをやると、隙間からバイ菌が入ってしまうことが多いんですよ。
安藤:はい。
佐藤:だから、実は歯を抜かなければならないんです。
安藤:抜いちゃう!差し歯にするんですか?
佐藤:そうなんです!
佐藤:早い段階で分かれば、歯髄の治療をすることもあります。でも、基本は歯を抜くということが圧倒的に多いですね。
安藤:その時は麻酔をしますか?
佐藤:そういうことです。全身麻酔をします。
わんちゃんは麻酔を口だけかけても動いちゃうので、全身麻酔をかけて歯を抜くという形ですね。
今回の総括
安藤:先生ありがとうございました!
佐藤:ありがとうございます!
安藤:今回の総括をお願いします。
佐藤:歯が折れてしまったら、すぐに動物病院に行きましょう!
安藤:ありがとうございました!
佐藤:ありがとうございました!
安藤:グッドボタンとチャンネル登録をお願いします!それでは次回もお会いしましょう!