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2022.04.20

眼球に傷が…犬のまぶたからデキモノを切除 Vol.29

大量の目ヤニが…。
犬の目にデキモノができたらどうすればいいの?
対処法をお伝えします!

獣医師・水野:白目のところに傷が出来ています。結膜炎のような状態です。イボが大きくなると、まぶたの長さが短くなる可能性があります。

メインMC・安藤:今日は「ワンちゃんのまぶたの裏側にデキモノができてしまった」とご相談が来たので、先生に伺っていきたいと思います。

水野:はい。この子の右目なんですが、右目のまぶたの部分にデキモノができています。白目の部分が茶色くなっているのが分かりますか?

安藤:縦にシュッと線が入っていますね。

水野:まぶたにデキモノがあるせいで、白目の部分が常にこすれて、白目のところに傷が出来ています。ずっと目にゴミが入っている状態に近いです。そのため、この子は常に目ヤニが出ていて、結膜炎のような状態でした。そこで、実際に手術をして取るような話になりました。

水野:これが麻酔がかかっている状態ですね。

安藤:結構大きいですね。目の割合から考えると。

水野:そうですね。ワンちゃんは非常にデキモノができやすいので、「うちの子もデキモノがあるな」と思ったら、早めに病院に連れて行く方がいいかなと思います。

安藤:はい。

水野:次が手術後の状態です。ここにあったデキモノを切りました。

安藤:これは縫うんですか?

水野:はい、切って縫っています。

水野:あまりにイボが大きくなると、手術後にまぶたが短くなってしまう可能性があるんですよね。何でもそうですが、早めの手術の方が治りは良いかと思います。

水野:これが1週間後の状態ですね。

安藤:すごくキレイになっていますね。

水野:まだ抜糸してすぐなので、傷の部分は若干赤いです。しかし、イボはなくなっていてキレイな状態です。

安藤:黒目が傷つかなくて良かったですね。

水野:そうですね。ただ、黒目の部分に傷ができてしまう場合も非常に多いです。

水野:白目の部分も、茶色い部分は残っています。しかし、時間経過で治る可能性もありますし、既にこの部分に傷はないので、負担は無いと思います。実際、手術後は目ヤニも出なくなったということです。ですので、腫瘍が原因で目ヤニが出ていたという症例だと思います。

安藤:手術後は目薬とかで治療するのでしょうか。

水野:そうですね、目薬をさしてもらうこともありますが、目薬をさせないという方もいらっしゃいます。その場合は、飲み薬を使ったり、注射を使ったりで、術後の管理をさせていただくことはありますね。

安藤:はい。

安藤:注射は病院に来て、先生に打っていただく形でしょうか。

水野:そうですね。あとは、持続性のもの、しばらく効くものもあるので、手術の時にそれを1回打って、おしまいということもあります。

安藤:なるほど。

水野:腫瘍は、病理検査に出しました。良性の腫瘍でしたが、しっかり取り切れていますので、これで完治という状態です。

安藤:ありがとうございました!

今回の総括

安藤:本日のまとめをお願いいたします。

水野:はい。ワンちゃんは非常にまぶたにデキモノができやすいと思います。うちの子もあるかもな、と思ったら、早めに病院で診ていただく。

水野:そして、もし必要であれば、大きくなる前に手術で治すのが良いかと思います。

安藤:ありがとうございました。次の記事でお会いしましょう。さよなら!

水野:さよなら!