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2022.01.05

【尿の色に注意】黄疸が出たら病院へ急げ!Vol.11

黄疸が出ていたら要注意!!
犬や猫の場合は黄疸に気付きにくいので
どんなところに注意をしていればいいのか解説いたします!

メインMC・安藤:今日は、ワンちゃんの黄疸についてお話を伺っていきたいと思います。では、早速ですが、黄疸とは何でしょう?

獣医師・水野:はい。この子を見ていきます。今は白目を見ていて、よく見ると黄色いんですが、見た目については分かりにくいんですね。

水野:黄疸というのは、体が黄色くなってしまう病気です。

安藤:その症状は目からも分かるのでしょうか?

水野:そうですね。分かる場所が白目の部分にもありますが、実際には白目ではほとんど分からないです。

水野:一番わかりやすいのはおしっこだと思います。

安藤:ふむふむ。

水野:左側のおしっこが、健康な方ですね。右側のおしっこが、黄疸の子のおしっこです。よくあるのがすごく色の濃い黄色いおしっこで、もっと濃くなるとオレンジ色っぽくなってきます。「血尿をした」「血が混じっているおしっこをした」と言って、来院される方もいらっしゃいます。

水野:実際に黄疸が出ているときというのは、体の状態としてはあまり良くないです。こういうおしっこが出ていることに気づいたら、なるべく早めに病院に行った方がいいかなと思います。

安藤:はい。その場合は、尿を持ってきてもらって診察してもらった方がいいですか?

水野:それでもいいと思いますね。実際には、病院でもおしっこが採れることが多いかなと思いますし、診断は血液検査でやったりもします。

安藤:尿が全てではないんですね。

水野:はい。まずはおしっこを見て、色がおかしいなと思ったら、来院していただくのがいいかなと思います。

水野:判別できるポイントとして、目は分かりにくいなという話でした。

安藤:そうですね。

水野:後ろの方で分かる可能性があります。お尻の方の毛が黄色くなっています。

安藤:本当だ。

水野:おしっこが足やお尻の周りにつくので、毛が黄色くなっちゃっているんですね。実際にこの子は、肝臓の病気で出ています。

水野:黄疸が出た場合、早いとその日中とか、次の日に亡くなってしまうということがあります。ですので、なるべく早めに病院に行った方がいいかなと思います。

安藤:そうですね!

水野:はい。

安藤:今、後ろ足におしっこがついてしまっているという状況ですが、黄疸が出た子は、絶対に後ろ足におしっこがついてしまうのでしょうか?

水野:それはないですね。基本的に、おしっこは普通にできます。量もすごく増えるわけでもないですね。

水野:今回は黄疸でしたが、おしっこの色が濃いとか、逆に薄いとか。そういう異変は、何かの病気のサインである可能性がありますので、病院に早めに行った方がいいかなと思います。

安藤:はい。

今回の総括

安藤:では、先生。本日の総括をお願いいたします。

水野:ワンちゃんのおしっこで、色がおかしいなという場合。今回は濃いおしっこでしたが、色がおかしいなと思ったら、早めに病院に行った方がいいかなと思います。

安藤:ありがとうございます。それでは、次の記事でお会いしましょう! さよなら!

水野:さよなら!