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2022.12.05
柴犬の皮膚が真っ黒に..身体を掻き続けた全身アトピーを治療 Vol.56
柴犬はアレルギーになりやすい犬種です。
身体を描きすぎて睡眠不足になることも……。
アレルギーの所見があればすぐ病院に相談しましょう!
▼今回アトピー治療をした病院▼
病院名:大阪動物病院
ホームページ:http://osaka-amc.jp/
獣医師・村井:皮膚病の柴犬さんです。
全身脱毛と、黒くなっているのは色素沈着です。
皮膚が赤いところや、象の皮膚みたいになっているところもあります。
スタッフ:これは皮膚病が原因で、皮膚が黒くなっているんですか?
村井:そうですね。黒くなるのも皮膚病ですね。
色素沈着という状態で、皮膚が強い刺激を受けると
皮膚の免疫反応でこういう風に黒くなります。
村井:わんちゃんはなりやすいです。
皮膚が弱い子は、特になりやすいですね。
スタッフ:皮膚が弱い犬種というのもありますか?
村井:ありますね。皮膚が傷つきやすい子もいますし、
柴犬さんだとアレルギーがやっぱり多いですね。
いわゆるアトピー性皮膚炎や食物アレルギーに、
ものすごくなりやすい犬種です。
この子の場合は、アトピー性皮膚炎の治療をさせてもらいました。
村井:治療を開始して2週間ちょっとぐらい経ちました。
もうかゆみもほとんどなくて、毛も全体的にうっすら生えてきていますね。
村井:全然違いますね!
毛が抜けちゃう病気として、アレルギーの病気ではなくて、ホルモンの病気があります。
そういう時って毛が生えてくるのが、すごく時間がかかるんですよ。
3ヶ月や、場合によっては半年かかります。
アレルギーや感染症が原因で脱毛しているときは、
すごく毛が生えるのが早いので治療のやりがいもありますね。
村井:この子の場合は、抗炎症薬の塗り薬や医療用シャンプーを使いました。
あと飲み薬も使って、治療をしていきました。
スタッフ:その子にあった治療法というものがあるのでしょうか?
村井:アレルギー性皮膚炎と言っても、その子にとってどのくらいの程度か、
どれぐらいの場所にできているのかということによって、
やらないといけない治療が全然変わっていきます。
そのため、オーダーメイド治療が必要になります。
村井:治療を開始して2ヶ月ですね。
シニアの子なので目がしょぼしょぼしていますが、
毛並みも非常に良くて、本人もほとんど掻いていないです。
スタッフ:皮膚の色も毛で見えなくなっていますが、
皮膚の色自体も色素沈着が治ってくるのでしょうか?
村井:色素沈着は、基本的には治らないですね。
別に色素沈着がついているからといって、癌になったり、
それが原因で痒くなったりはしません。
今は毛で覆われていて隠れているので見えないですけれど、
それは大丈夫です。
村井:体が痒いということはすごくストレスが強くて、
掻くという行動も結構カロリーを消費するんですね。
なので寝れていないとか、掻き続けて起き続けているということがあります。
こういう風に痒みがなくなると、体型がまるまるとしてきます。
スタッフ:本当ですね。
スタッフ:素晴らしいですね。
村井:いい毛が生えていますね。
スタッフ:ふさふさですね。
村井:ふさふさですね。
スタッフ:顔も心なしか嬉しそうですね。
村井:笑っている感じがしますね。
村井:アトピー性皮膚炎は、色んな原因でなる病気です。
アレルギーがメインでなると言われていますが、
その子の皮膚がすごく弱くてなってしまうということもあります。
そういう色んな原因を突き止めながら治療をする必要があります。
基本的には、長く定期的に治療をして管理する病気です。
今、アトピー性皮膚炎の薬も負担が少ないものが出ています。
そういうものをうまく使いながら、治療していきます。
アトピー性皮膚炎には、季節性のものがあります。
暑くなったりジメジメしたりすると悪くなりやすいので、
そういう時期は集中的に治療をします。
そして、そうじゃない時期は薬をマイルドにしたり、
もしくはやめてシャンプーや塗り薬だけにするのが、
目指すところになりますね。