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2022.06.01
【知らないと後悔する!】犬の目の病気 チェリーアイを手術した結果… Vol.33
犬の目の病気であるチェリーアイ。
知らないと後悔する!
手術をする前に絶対見てください。
獣医師・水野:ピンク色・赤色のデキモノがある状態ですね。
スタッフ:白くなってますね。
水野:(両目が)変わらないくらいに治って来ていますね。
水野:今日は犬のチェリーアイについて、話をしようかなと思います。
スタッフ:チェリーアイってすごく可愛い名前ですね。
水野:名前は可愛いのですが、この子の左目の目頭のところにピンク色・赤色のデキモノがある状態です。
スタッフ:これは徐々に大きくなっていくんですか?
水野:大体は最初から出ているけど、少し大きくなることは多いです。チェリーアイは腫瘍ではなく、涙を作る組織が出て来ていることにより、腫れてきてしまっています。少しずつ大きくなることはあります。
水野:基本的には手術で治していくことが多いです。本当に軽傷であれば目薬で治せることもありますが、結局は外科手術になることが多いです。
水野:手術自体は美容整形に近いという風にお話しします。命に関わることではないですが、出ていることで擦れたり痒みが出たりすることはあるので、そうなってくると治療が必要かと思います。
水野:もし仮に、人間で目が同じ状態になっていたら治療すると思うんですよね。チェリーアイになっている子は、積極的に手術してもいいのかなと思います。
水野:実際に手術をした後です。これぐらいの状態になります。
スタッフ:白くなっていますね。
水野:ちょっと治ってますよね。
スタッフ:腫れもだいぶ引いている感じです。
水野:そうですね。これが直後の状態ですね。瞬膜腺(しゅんまくせん)というものが出ているんですけど、これに炎症を起こさせて目の中にしまうという手術をします。
水野:なので、直後は腫れがあるので、物理的にしまっても多少は出ているんですね。
水野:これが1週間くらい経つとこれぐらいの状態になります。
スタッフ:本当に白くなっていますね。
水野:そうですね。左右ともほとんど変わらないくらいになっていると思います。最終的にはこのように治していきます。
スタッフ:術後一週間くらいでこの状態には戻るということですね?
水野:そうですね。これくらいには戻っていきます。
スタッフ:原因としては何が考えられるんですか?
水野:チェリーアイの原因は大体、先天的な要因によるものが多いんですね。だから手術を受けるのは、若いわんちゃんが多いです。
水野:例えば生活習慣が悪いとかそういうことではなく、瞬膜腺を抑える靭帯が緩んで出てきてしまうということが多いかなと思います。
スタッフ:チェリーアイはわんちゃんだけですか?
水野:主にわんちゃんで多いですね。昔は瞬膜腺を切除して取り除く、切除してしまう手術が主流でした。瞬膜腺が涙をつくっているので、取ってしまうと涙が減ってしまいます。ドライアイの状態になってしまいます。
水野:今は基本的には取らずにしまうだけで、目の奥にしまうだけという手術をします。そうすることでドライアイにならずに、綺麗な目を保てます。
スタッフ:チェリーアイは特に、時期とかは関係ないんですか?
水野:そうですね。基本的はいつでもいいかなと思います。最初にお話しさせていただいた通り、どちらかというと美容整形に近いかなと思います。
スタッフ:本日のまとめ、お願いいたします。
水野:わんちゃんのチェリーアイ、非常に若い子に多いかなと思います。何かが出ているなあと思ったり、気にしているなあと思ったら、すぐ病院にかかって治療するのが良いかなと思います。
水野:内科的な治療でも外科的な治療でもいいかなと思うんですが、内科的な治療で治りが悪いなあと思ったら、外科的な治療をお勧めします。外科がもしそこの病院でできないようであれば、できる病院を探してもらえばいいのかなと思います。