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2022.08.22
【激痛】ハムスターの足が骨折…!手術をした結果… Vol.45
ハムスターの足がパンパンに腫れてしまいました…。
診察したところ、骨折していました。
高度医療でハムスターを救う、手術前後の様子をお見せします。
獣医師・水野:この子の右後脚、よく見るとびっこ引いてるのがわかります。
スタッフ:本当ですね。
水野:手術前の麻酔がかかっている状態で、写真を撮りました。右の後ろ足がかなり腫れているのがわかると思います。この子は、右の後ろ足の部分のすねの部分(脛骨・腓骨)が折れています。
水野:レントゲンを見ていきますと、こんな感じです。もうクッキリ折れていますね。
スタッフ:ポッキリですね。
水野:ハムスターの骨折は意外と多いです。特にすねの骨(脛骨と腓骨)の骨折は、基本的には手術をしたほうがいいかなとおもます。太もも(大腿骨)の場合は、手術をしなくていいこともあります。
水野:実際に手術をした後の状態がこれです。そこまで写真で見ても分からないかなとは思うのですが、皮膚を切って縫ったところです。
水野:レントゲンで見ていくとこんな感じです。金属のピンが入っていて、これによって折れていた骨をまっすぐにします。骨がくっついたらいずれ抜きますが、このピンでしばらく押さえておくということですね。
水野:術後の状態ですね。折れた骨が合っているので、体重がかけられるようになりました。
スタッフ:後ろ足の骨折の方が多いですか?
水野:後ろ足の方が多いかなと思います。
水野:足が折れる原因は、高いところから落ちたり、ケージに引っ掛かってぶら下がって捻れたりということが多いかなと思います。ハムスターの骨折は多いですね。
スタッフ:ワンちゃん猫ちゃんと同じように、ピンを入れる手術が多いですか?
水野:そうですね。ピンを入れる手術が多いですね。骨折した場合、人間だとギプスで固定することが多いです。しかし、人間との決定的な違いがじっとしていられるかどうか、安静にできるかどうかというところですね。
水野:動物は自分からは安静にしてくれないので、基本的に犬も猫もハムスターも、手術をして通常通り動けるようにしてあげるという方が多いかなと思います。
今回の総括
水野:ハムスターの骨折は意外と件数が多いと感じております。ハムスターはもともと小さい動物なので、手術をするとなるとかなり難しい手術になります。
受け入れている病院はあまりないかなと思いますが、「びっこ引いてるな」「折れているな」となった場合は、手術をできる病院を探していただいて。早めの出術をおすすめしたいかなと思います。
スタッフ:ありがとうございました!
水野:ありがとうございました。