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2022.03.18

【足切断の危機】トカゲが脱皮できない時は病院へ急げ! Vol.24

トカゲは脱皮できないと手足が壊死する可能性があります。
こちらの記事は対処方法をお伝えしています!
あなたの飼っているトカゲの健やかな暮らしをサポートしましょう!

獣医師・村井:脱皮不全って知ってる? 足先や尻尾の先が落ちてしまう、壊死してしまうものです。

村井:これはイグアナですね。

メインMC・安藤:イグアナですか。問題は右足?

村井:そうです。右足が脱皮不全です。

安藤:そこだけ脱皮できていないですね。

村井:そう。脱皮不全って知っていますか?

安藤:そこだけ脱皮できない?

村井:そう! 正解! 爬虫類さんは脱皮しますので、これが起こります。

安藤:脱皮不全はどういうことが起こるんですか?

村井:皮膚は、身体の内側からできていきます。どんどん死んだ細胞が積み重なって、最後は脱落して、取れていくというシステムになっています。それは僕たち哺乳類も、爬虫類も同じです。それが大きな塊だったり、異常に死んだ細胞がポロポロ出てくるのが、ふけです。

村井:爬虫類さんの場合は、それが下から上に出てきたときに、全部一緒にベリベリとめくれていくんですね。

安藤:はい。

村井:それが脱皮。目も脱皮します。綺麗な、クリアな皮がぺろっと剥けます。よく、ヘビの抜け殻が綺麗に揃っているのがあるじゃないですか。あれも、頭の方を見ると目も残っています。

安藤:おー。

村井:イグアナさんも一緒です。ですが、何らかの理由で脱皮がうまくいかなかったりすると、一部分だけこの皮が残ってしまったりします。本来取れるはずの皮なのですが。それが脱皮不全という状態です。

安藤:はい。

村井:その部分は、すごく強く締め付けられています。特にこの子は赤ちゃんのイグアナなので、身体が大きくなって肉がついてくるところです。でも、その部分だけ皮が取れないってなってくると、血流障害が起きてしまいます。

安藤:ぎゅって。

村井:そう、ぎゅってなってしまう。そこの細胞が死んでしまう、壊死してしまう。ですので、このようにふやかしながら取ってあげないといけません。最近は、すごく脱皮不全で来院される人が多いです。

安藤:気候の変動とかですか?

村井:そう。寒いとなりやすいです。あとは栄養不良とか、湿度が足りていないとか。そういう、環境がその子にあまり合っていないとか、その子の調子が悪かったりすると、なってしまう病気ですね。

安藤:はい。

村井:慣れているオーナーさんですと、脱皮不全だな、ということで、自分で皮を取る方もいらっしゃいます。でも、慣れていない方は病院に来て、頼ってもらって。それで取ったほうがいいかなと思いますね。

安藤:ヘビの脱皮を手伝っているのか、それが好きなのか分からないんですが、人間が抜け殻を持って、ぎゅーってしているような。

村井:皮を取るっていうこと?

安藤:はい、皮を取るみたいな動画をよく見るんですが。このイグアナさんたちも手伝ってあげるんでしょうか?

村井:ヘビは1本だから抜けやすいんですけどね。実際は、結構色々なところに残りやすいです。残りやすいのが、指先、尻尾の先、目、そして肘とか膝です。

安藤:あー。

村井:そういう所に皮が残っている子は、ぴぴっと脱皮を手伝ってあげると良いかなと思います。「うちの子、脱皮が下手なんですよ……」と、しょっちゅう連れてこられる方もいます。

安藤:でも、治療法はないですよね。

村井:もう、取るだけ!

安藤:取るだけ。

村井:ただ、循環不全があるようなら、循環を改善する薬が出ることもありますね。

村井:ちょっと組織の色が変わっちゃうんですよね。

安藤:脱皮不全の部分だけですか?

村井:そうです。

安藤:今は鮮やかな色ですが、大きくなると緑色になるんでしょうか?

村井:イグアナさんにも複数の色があって、この子はエメラルドグリーンですね。大人になると少し濃くなります。

村井:平面に皮が付いていたら、それは脱皮不全とは言わないですね。それは剥けるはずの皮が剥けていないだけ。それはいずれ取れます。でも指先とかについているのは、取ってあげないといけません。

村井:気づくのは、だいたいちょっと色が変わってからなんですよね。

安藤:だからこの子も色が変わってしまっているんですね。

村井:そうそう。壊死するとそれが原因で、足先や尻尾の先が落ちてしまう。

安藤:落ちてしまう。

村井:そう。壊死して。

安藤:手も落ちてしまうんですね。

安藤:あれ? これは何か塗っているんですか?

村井:そう、最後に軟膏を塗っています。

安藤:ああ。

村井:この子は脱皮不全が原因で、締め付けが強くて、関節を曲げた手腕の奥の方が出血していました。

安藤:あららら。

村井:そこに軟膏を塗りました。そういうときもあります。

安藤:家に帰って塗ることはないんですか? その時だけの処置?

村井:うーん、その子によりますね。この子はそういうことはやっていないと思います。

今回の総括

安藤:それでは、まとめをお願いいたします。

村井:はい。今日は、トカゲをみてもらいました。イグアナさんですね。20年ぐらい前ですかね、ブームになりまして。

安藤:へー。

村井:今も結構人気で、飼われている方はすごく多いです。ただ、まだまだ飼育の仕方が確立・認知されている動物ではありません。そのため脱皮不全というトラブルも出てきます。ですので、お家の方で困ったことがあったら、すぐ病院の方までお願いいたします。

安藤:はい! ありがとうございました。

村井:ありがとうございます。

安藤:それでは、次の記事でお会いしましょう! さよなら!

村井:さよなら!