獣医師・水野：高いところから飛び降りて、足が折れちゃう子がいます。
本人も痛いと思います。

水野：こんにちは。
WOLVES HAND、調布動物医療センターの水野です。
よろしくお願いします。

スタッフ：よろしくお願いします。
先生、本日の内容を教えてください。

水野：今日は、ハムスターの骨折についてです。
この子は、後ろ足を骨折しています。
人間でいう「スネの骨」になります。

スタッフ：後ろ足の骨折は前もありましたが、多いんですね。

水野：そうですね。
高いところから飛び降りて、足が折れちゃう子がいます。

水野：これが、手術前の歩いている状態です。
歩いているように見えますが、体重がかかっていない状態でぷらぷらしています。

スタッフ：足をちょっと上げたりもするんですね。

水野：本人も痛いと思いますね。

水野：結果的に、この子は骨が皮膚から飛び出ている状態でした。
痛かったと思います。

スタッフ：この子は折れた直後ですか？

水野：折れた日に来院をされているので、折れた直後かと思います。

水野：折れている場所が、内出血しています。
アザのような状態ですね。
中で骨が筋肉や皮膚に刺さって出血している状態ですね。

スタッフ：ちょっと腫れていますもんね。

水野：腫れていますね。
赤黒いと思います。

スタッフ：ハムスターの後ろ足の骨折は、手術しかないのでしょうか？

水野：そのまま安静にしてなんとかなることもあります。

しかし、元通り、回し車で走ったりとかを目指すなら、基本的には手術するしかないと思いますね。
骨折してすぐの状態で骨がくっつくのは、手術以外では無いかなと思います。

曲がっていたりとか、変なところに骨がくっついたりとか、基本的にはそのようになると思います。
そのため、手術をするしかないと思います。

水野：これが、術前の麻酔がかかっている状態です。

スタッフ：骨が浮き出ているように見えました。

水野：浮き出ているのと、足が変な方向を向いているのが分かるかと思います。
今この画像で、90°くらい横に向いちゃっています。
全く骨がくっついていないので、ぷらぷらに、変な方向に向いてしまっています。

スタッフ：手術は、出来るだけ早い方がいいですか？

水野：そうですね。
病気は何でもそうなのかなと思います。

骨折の手術に関して言うと、折れてから筋肉が縮み始めます。
くっついた骨が折れた状態で筋肉が縮むと、骨が重なってしまいます。
それをまた引っ張って元に戻さないといけないので、かなり筋肉と骨に負担がかかります。

そのため、（手術は）早めの方が良いと思います。

スタッフ：それに対応する病院も、迅速に対応してくれる方がいいですよね。

水野：そうですね。
骨折をして、手術できる病院はなかなか少ない現状です。
かかりつけの病院や近くの病院が手術に対応しているかどうか、事前に確認してみてください。