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2022.12.14
動かなかった脚が…最新レーザーを使ったリハビリを徹底解説 Vol.57
急に歩けなくなってしまったワンちゃん…
少しづつ回復して今では立てるまでに!
最新機器を使ったリハビリの様子を解説します!
獣医師・村井:手術する直前も、全く立てなかったんですよね。
でも今は、ご覧の通り立てます。
村井:今回はリハビリについてです。
村井:椎間板ヘルニアといって、後脚や前脚が急に動かなくなってしまう病気があります。
その病気を患ってしまったフレンチブルドッグさんです。
程度にもよりますが、手術が必要な状態があります。
その手術後に、頑張って歩けるようになるまでの経過をご紹介します。
スタッフ:背中の傷が、手術したところですか?
村井:そうですね。
背中の、長方形に毛を刈られているところが、手術した痕ですね。
スタッフ:当てている赤い光は何でしょう?
村井:CTSレーザーという遠赤外線のレーザーですね。
レーザーを当てたところは血流が良くなって、痛みやむくみ、炎症を和らげることができます。
そのため、手術した後はよくレーザーを当てて腰の痛みを和らげたり、術後の痛みを和らげるのに使います。
人間でもご高齢の方は、遠赤外線レーザーを腰や膝に当てますよね。それと同じです。
村井:わんちゃんも高齢になると腰痛になりますので、
そういう時に腰に当てて、楽になったとおっしゃられる方もいらっしゃいます。
腰痛などでお困りの方は、ぜひ相談していただければと思います。
村井:このわんちゃんは、手術する前まで全く立てませんでした。
でも今は、ご覧の通り立てます。
まずは立つ練習からですね。
筋肉の発達には刺激を入れないといけませんが、そのためには力を入れる必要があります。
村井:そのため立つ練習を1日に数分してもらったり、このように屈伸運動をさせてあげたりします。
そのほか水中歩行をさせることもあります。
ランニングマシンのようなところに水を張っているところがあります。
浮力を借りられるので、実際の体重よりも軽い力で、脚に体重をかけながらリハビリ運動ができます。
あとは、二本脚立ちで立つ練習をしたりします。
村井:リハビリの程度は、経過や、本人がどれくらい脚に負荷をかけて良いかによるため、
獣医さんと相談して進めていただきたいですね。
過度なリハビリというのは、逆に病気を悪化させる原因になります。
こまめに先生と相談しながら行ってほしいですね。