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2021.12.03
【猫の爪切り】肉球に刺さって壊死する危険も!! vol.9
伸びると肉球に刺さってしまう猫ちゃんの巻き爪!!
放っておくと傷口から感染症になり、壊死してしまうことも…
傷ついた際の対処法と注意点を獣医師が解説します!!
メインMC・安藤:今日は、猫の爪が伸びてしまって肉球に刺さってしまったというご相談が来ました。先生に伺っていきたいと思います!
大阪動物医療センター獣医師・村井:はい、お願いします。
安藤:すごく伸びていますね。
村井:そうですね。結構伸びていますね。
村井:今は「ギロチンタイプ」と言われる、ネコちゃんの通常の爪切りを使っています。人の爪切りとはまた形が違いますよね。穴が空いています。
安藤:その穴に爪を通して、ガシャンと切るタイプですね。
村井:そうですね。
村井:爪切りのしかたはYouTubeの方に挙げていますので、そちらを見ていただければなと思います。
▼詳しい爪切りの仕方はこちらの動画から
https://youtu.be/EH2DK134vJQ
https://youtu.be/9tk8NuRpsik
村井:問題は、爪切りをしなかったらどうなるかという点ですね。
安藤:これが、肉球に刺さっちゃている爪ですね?
村井:そうですね。爪って真っ直ぐ伸びている訳ではないので、これもカーブしています。
村井:やがて肉球に刺さってしまって、ネコちゃんもすごく痛がります。
安藤:わあー……。
安藤:あ!血もあふれてきちゃってる!
村井:そうなんですよね。お肉がえぐれちゃうので、痛すぎて食欲も無くなってしまうことも。
村井:ここからばい菌が入ってしまったりすると、全身の感染症になってしまったりすることもあります。あんまり様子見してしまうと、こうなってしまいます。
安藤:最悪、壊死も考えられますか?
村井:壊死してしまうこともありますね。
安藤:うわあ、怖いですね。
村井:そこからばい菌感染してしまうと、壊死してしまうこともあります。
安藤:爪切りは大事ですね!
村井:そうです。
安藤:痛そうですね。
村井:これめちゃくちゃ痛いです。この子は他の爪は大丈夫だったんですけどね。
安藤:先ほど「ギロチンタイプ」という爪があったと思うんですけど、これは何タイプですか?
村井:これは「ニッパータイプ」です。
安藤:ニッパータイプ。
村井:巻き爪で肉球に刺さってしまって穴に通らないので、挟み込むタイプの爪切りでカットします。
安藤:この血が出てしまったところのケアは、どうやってされるんですか?
村井:血が結構出てしまうので、止血の処置をしたり軟膏を塗ってあげたりとかします。
村井:場合によってはエリザベスカラーをつけて包帯を巻いて、自分で足先を舐め壊さないようにしたりもします。感染症にかかっていたら、抗生剤を飲まないといけないですね。
村井:今回の子は軟膏を塗っていますね。
安藤:軟膏を塗る目安はあるんですか?
村井:1〜2cmくらいの傷に対して「フィンガーチップ」といって、指先大くらいの軟膏を塗ってあげるというのが基本的な単位です。爪先なのでめちゃくちゃ小さいので、お米粒くらいかお米粒よりちょっと大きいくらいでいいですね。
安藤:なるほど。
村井:基本的には、塗って余った分を全部取ります。
安藤:塗っていたらかさぶたになってくると思うんですが、塗らなくて良くなる時の目安はありますか?
村井:血液が出なくなったら大丈夫です。
安藤:爪が伸びてきたら病院に行って処置してあげる、肉球って大事ですもんね!
村井:そうですね。
安藤:第二の心臓とかですか?
村井:それは違う!(笑)
安藤:そうなんですね(笑)
安藤;勉強になりました。ありがとうございました!
村井:はい、ありがとうございます!
今回の総括
安藤:それでは先生、本日のまとめをお願いいたします。
村井:はい!
村井:ネコちゃんの爪切りはオーナー様がお家でできる管理なので、ぜひやっていただきたいですね。爪切りをすごく嫌がるネコちゃんもいると思うんですけど、そういう子の場合は病院に任せてもらってもいいので。ぜひ定期的に爪切りをしてあげてください。
安藤:お願いいたします。
村井:お願いします。
安藤:それでは、次回の記事でお会いしましょう!さよなら!
村井:さよなら!