CTとは
CTとはコンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略で、エックス線を用いて様々な部位の断層像を撮影する検査です。
心臓や肺、肝臓、腎臓、脊椎、関節などの撮影を行います。
レントゲン検査と異なり3Dでの評価が可能なため、より細かい部分まで描出することが可能です。
MRIとは
MRIとは磁気共鳴画像診断装置(Magnetic Resonance Imaging)の略で、磁石や電波を用いて様々な部位の断層像を撮像する検査です。
主に脳や脊髄、関節などの撮像を行います。
内臓や脂肪などのコントラストをはっきり把握することができるため、脳の異常や関節内の評価などに優れています。
CTとMRIの使い分け
CTやMRIは以前は大学病院などにしかなく、検査を行う場合も長時間の移動が必要であったり、飛行機の移動ができないため、検査に行けなかったりして、はっきり病名がわからないまま治療を行っていることも少なくありませんでした。
最近では動物の医療レベルも向上し、地域の動物病院でもCTやMRIの検査を行える病院が増えてきております。
CT検査
立体的な画像を得られるので、
- 骨折が見られるが、レントゲン画像では把握できない細かい部分まで検査が必要な時
- 手術するにあたって、骨の湾曲具合の測定が必要な時
- 門脈シャントを疑う時
- 様々な部位の腫瘍の大きさや範囲などを把握する時
などの撮影に適しています。
MRI検査
骨に囲まれた内部を検査することに優れており、
- 脳炎やてんかん、水頭症など脳の異常を疑う時
- 椎間板ヘルニアや脊髄梗塞など、脊髄の異常を疑う
などに適しています。
検査費用
検査内容 | 費用 |
---|---|
CT(撮影料) | 33,000円~ |
MRI(撮像料) | 38,500円~ |
※上記料金はすべて税込価格となります。
検査を行う際は、その状態によって
- 術前検査料
- 麻酔料
- 静脈点滴、注射料
- 造影料
などが別途必要となります。
注意事項
- CTとMRIは原理が異なりますので、症状などによってどっちの検査が必要かをご相談させていただきますが、状態によっては両方必要な場合がございます。
- MRIは体の中に金属が入っている場合は、そのままの状態では撮像できません。マイクロチップを入れているなど何かございましたら、必ず事前にお知らせください。