予防関係
フィラリア症
犬糸状虫という寄生虫により引き起こされる感染症
犬糸状虫という寄生虫により引き起こされる感染症(犬糸状虫症)です。蚊により媒介されます。
フィラリア症に感染しているイヌを吸血した蚊の中にフィラリアの幼虫が入り、その蚊が健康な犬を吸血する際に幼虫が犬の体内に入ってしまうことで感染します。
イヌに感染すると、フィラリアは血管内で成長し、最終的には心臓や肺動脈に寄生し、心臓病・肝臓病・腎臓病などの様々な病気を引き起こします。
また、イヌだけではなくネコにも感染することがあります(ネコでの症状は、咳や呼吸困難、突然死などで、犬同様に注意が必要です)。
症状としては、咳・元気消失・食欲不振・呼吸困難・チアノーゼ(舌が紫色になる)・貧血・お腹が膨れる(腹水貯留)等があります。
そして、心臓・肺・肝臓・腎臓等が機能不全に陥ると、最悪の場合、死に至ることもあります。
予防薬には、内服薬と外用薬の2種類があります。
月に1回(蚊が主に活動する期間の前後1ヶ月含め、5月〜12月の間)きちんと予防しましょう。