マッサージ療法

 マッサージは筋肉や軟部組織をやさしく手で触る方法で、痛みを和らげたり、筋肉の張りを改善したり、血流を良くしたり、身体的にリラックスさせる効果があります。

1.ストローキング・マッサージ

 ストローキング・マッサージ(軽擦法)は体を軽く触るマッサージのことで、これからマッサージを行う上で体に触ることに慣れさせるためや、リラックスさせるために行います。
 リラックスすることで筋肉の緊張が和らぐと言われています。

2.ニーディング・マッサージ

 ニーディング・マッサージ(揉捏法)は揉んだり、つねったりするマッサージのことで、筋肉のこりを取るために行われます。
 皮膚をやさしく引っ張ってつまんだり、揉んだりするのを表層のニーディング・マッサージと言い、筋肉の緊張を低下させる効果があります。それとは逆に筋肉までしっかりつまみ、揉む方法を深層のニーディング・マッサージと言い、筋肉の緊張を増加させる効果があります。

3.フリクション・マッサージ

 フリクション・マッサージ(強擦法)はストローキング・マッサージとは異なり、体を強く揉んだり、摩ったりするマッサージのことを言います。
 このマッサージは、血行の改善やリンパの流れの改善、組織の癒着の剥離、筋肉のこりの緩和を目的として行われます。

4.シェイキング・マッサージ

 シェイキング・マッサージ(振動法)は筋肉を局所的、または全体的に振動させる方法で、筋肉をリラックスさせる効果があります。
 そのため、ちょっと強めのマッサージを行った後などにリラックスさせるために行います。

5.パーカッション・マッサージ

 パーカッション・マッサージ(叩打法)は筋肉をリズミカルに叩いて行うマッサージで、リラックスさせたり、血行を良くしたりする効果があります。
 主に大腿部の尾側(太ももの裏側)や臀部(お尻)に行うことが多く、シェイキング・マッサージ同様フリクション・マッサージのようなちょっと強めのマッサージを行った後などにリラックスさせるために行います。